
ご存知の人も多いと思いますが、グーグルにはアートプロジェクトという
インターネットを通じて美術作品の高解像度画像や美術館の360°画像
(ストリートビューの屋内版)が見られるサービスがある。
そのプロジェクトに幾つかの日本の美術館も参加しはじめたとニュースに
なったのです。
スタートしたのは昨年2月。最初は欧米の17美術館だった。今現在は
40カ国、151美術館、3万件以上の美術品データーに拡大している。
世界中の美術品や文化遺産の総数からすれば、まだまだ少数に思えるけれど、
実は逆に有名な作品こそは既に登録されていたりする。
当初は著作権の問題が取り沙汰されたが、文化アーカイヴと美術教育の推進
理由等で容認されたのだろう。
もちろんリアルな世界で、そこでしか、その美術館へ行くことでしか本物を
感じ見ることが出来ないことには変わりない。
どれだけ画質が上がろうとも、所詮はヴァーチャルなのだから。
その美術館がもつ雰囲気や空気、匂い。臨場感や緊張感、そこを訪れる道程、
出来事の一切合切があって現実へ続く。
そう考えると現実世界は総合環境的とでも言う「共感覚」で成立している。
考えようによっては、アートプロジェクトは美術館に来てくださいという
ポスター広告を出すようなものかもしれない。
しかし色々な理由や制約があって、現地へ行く事が難しい人にとっては
嬉しい。24時間365日年中無休、いつでもどこからでもデーターを
検索、参照出来る。あくまでも今は眼で見て、知識を得るだけだとしてもね。
そういえば青山にも似たようなのがあります、、寝ず美術館。。失礼
あくまでもネットのヴァーチャルなアーカイヴの検索ということだけれど
ところが今やこのデジタル画像データーが結構な画質で驚く。
鑑賞に値する、というか、もしや本物より奇麗かもしれない?笑
ところで先日登場した新しいiPadは高精細ディスプレイを売りにしている。
これをエンジニアは仕様としての画素の数で判断してしまう。
素直な一般の、いやもう少し思慮のある人はそんな基準ではみないだろう。
画面を通して、いうなればその絵を自然に感じるかどうか。数値や理屈
などではなく感性でモノの出来、良し悪しを見ると思う。
そう思うとiPadが目指している方向は、音楽で例えるとオーディオのHiFi、
ハイフィディリティ(高忠実度)と同じではないか。
そしてコンテンツのクオリティが伴ってこそ高性能デバイスが生きるの
だとあらためて思う。過去のハイビジョンTVの時と似ているかも。
このグーグルのコンテンツはその良き例だろう。
グーグルとアップルが手を組んで、足並みを揃えているのかは判らない。
でも目指す方向は同じかなと。youtubeのような投稿動画もそれらに
引っ張られてじきにクオリティがまた上がるだろうか。負荷で駄目か。
アートとはアーティフィシャルで、つまりは人のつくる技術。
進歩とは、往々にしてそんな技術の波の重なりから起って行きますね。