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2018年2月24日 (土)

Flux de temps 

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 ラ・トゥーレットは、もはや修道院としては運営されていません。
 
 1959年生まれ。今はガイドツアーの他、アートイベント開催や、
 8月のヴァカンス時期以外であれば修道生活体験として一般客が
 滞在することも可能。
 一昨年はアニッシュ・カプーアの展覧会があったとのこと。

 これだけの大きさの歴史的な建造物を維持するには、大変な金額が
 掛かる。例えば細い蛍光灯ひとつとっても元々作れるところが1社
 しかなく、このラ・トゥーレットのオリジナルを保つために、そして
 技術を継承するためにも特注しているとか。請け負う側も決して
 利益がでてはいないそうですが。

 たった今フランスで修道院の経営というものが、宗教法人として
 どのくらい厳しいものなのか私には不明だけれど、修道士の数が
 極端に少なくなっているのは事実だそう。
 宗教建築として当初の役目を終えたということでもない模様。
 時代の流れなのでしょう。

 都市の共同住宅であるユニテ・ド・ダビダシオンが、ある意味今も
 健全な状態を保っているのに対して、条件も環境も異なるとはいえ
 対照的ではあります。
 ロンシャンの礼拝堂はやっぱりベルフォールの山の上、ド不便な
 ところにありますが、最近レンツォ・ピアノによるビジターセンターを
 併設したそうで、上手くいってますよね、おそらく。やりよう、と書くと
 語弊がありますが、「生きて行くために活かすこと」、進化が必要なの
 かもしれません。

 ラ・トウーレットへは、リヨンの市街から列車で郊外へ。
 最寄りのル・アーブレスレ駅前から案内板のある田舎の坂道を歩いて
 20分程。美しくオリジナルを保たれている「今のうちに」訪れるべきと
 思いました。

 サイトはこちら。英語とフランス語の同時ガイドツァーがある。
 カップ・マルタンも同様でしたが、訪れた時は30人ほどのビジター
 のうちアジア人は私一人でした。


 
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 小さきものはみな美しきかな、とは枕草子。
 建築のディティールも感心はするけれど、人のアートは模倣であって、
 自然とその生命の精緻さにはまだまだ敵わない。
 ラ・トゥーレットへの田舎道を歩きながら、そう思いました。


       

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