2018年4月14日 (土)

Les Globes @ Verseilles

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 ルイ14世繋がり。
 2015年に訪れたベルサイユ宮殿でのアニッシュ・カプーア展であります。

 ベルサイユ宮殿を造ったルイ14世は、「太陽王」と呼ばれた。
 音楽、とくにバレエ好きだったルイ14世は自ら演劇の舞台に立ち、
 ギリシャ神話の太陽神(アポロン)を演じ、以来その渾名を得る。

   私は人々を楽しませようとした。人々は自分たちが好むものを
   王が好んでいるのを見ると、感動するものだ。これが時には褒美を
   与えるよりも人々の心をつかむ

   私の中には太陽が宿っている。他に類を見ない眩い光が触れるもの
   全てに善を齎す。太陽は偉大な君主だけが描きうる最上の美と力を
   与えてくれるのである
          ルイ14世、『王子教育のための回顧録』(Wiki)

 翻って、BnF国立図書館のコロネリの地球儀と天球儀は、太陽からの
 視点で造られたと想像。地球も天空もフランスの王様のものだったから。
 これこそジョルジュ・バタイユが言うところの、至高性の極み。
 王様の為に創られ、有用性やら何かの役に立てよう等とは全く考えられ
 ていなかった。だからこそ現代にまで普遍の価値として残った。

 アニッシュ・カプーアは、そんなルイ14世が心血を注いで造りあげた
 ベルサイユ宮殿の庭で、サイトスペシフィックアートとしての太陽の
 集光器をオマージュとして捧げたのでしょう。

 人々を楽しませようとしたのは、カプーアもまた同じ。

 ただ球面の大鏡を置いただけで、人々は本能的に惹きつけられる。
 何故なら地球上の生物のほとんどは光で生かされているから。
 この世にある自分の姿は虚(うつろい)であり、時空のなかで歪み
 ながら刹那に生きている。だからそのことを確かめようと太陽の
 大鏡へ向かいスマートフォンを取り出す。そして私もまた。

 コロネリやカプーア、古今アーティストとは錬金術師のことなり。
 読み書きが万人には出来なかった時代から今もなお、光と時を
 扱える者は崇められ、また恐れられる。
 絵画の時代が長く続いた後に、写真は時を留める手立てとして
 近代からの夜明けに発明された。
 明日の量子コンピューターは光を素粒子で捉える。
 そして太陽の模倣、核融合発電の知らせが人々の元に届けられる
 のは今世紀中、そう遠くないでしょう。その暁にはスウェーデンの
 王様も褒美を授ける。代理で渡すだけですが。


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 どうでも良いんですが、
 JMウェストンで、とてもキツくて小さなサイズの靴を強く薦められる
 理由は、ルイ14世から始まるバレエ趣味の纏足、つまり足が小さい
 ことが貴族の証だったことに倣っていると思ってみるてすと。
 ホンマかいな

      

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2018年4月 9日 (月)

Les Globes @ Art/Afrique LVF

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 ルイ・ヴィトン・ファンデーションでのアート・アフリカ展。
 いやはや、強烈な刺激であります。

 サスティナブルなどという言葉は、経済先進国の戯言かも。
 世界はエントロピーのゴミで出来ているという事実。
 得体の知れないエネルギー。不快と愉快の境界。

 東日本大震災の後に、福島の子供たちがやっぱりプラスティックの
 漂流物、ゴミを使って、お面や人形やロボットを見立てで
 作っていた類似作品があったのを思い出しました。
 バケツやブラシ、プラボトル。
 一見他愛の無さに思えますがその実は、創作のエネルギーの源は
 もしや社会的なストレスによるものだったのでしょうか。
 アフリカと福島の違いは、慢性的な貧困、憎しみの矛先。

 アートなので、どう解釈しようと見る側の自由ではあります。
 しかして間違いなく2017年に見た美術展のベスト。

 宇宙にも人間のエントロピー活動のゴミ、デブリが問題に
 なっていることを思い起こしました。

 アートアフリカ展は、この後世界に巡回すると思います。
 東京で再び考えさせられることを楽しみにしたく。 
   
 
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  Art Afrique LVF

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2018年4月 8日 (日)

Les Globes @ La Seine Musicale Paris

 
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 パリの西、ブローニュの森の外れのセーヌ川セガン島に建てられた
 音楽のための複合施設、ラ・セーヌ・ミュジカレです。

 建築は坂茂先生。球形のガラスドームはソーラーパネルだそう。
 太陽光を求めてドームが自律的に旋回すると知って、すぐに地球儀を連想。
 はたまたムーラン・ルージュか場末のスナックのミラーボール、笑

 フランク・ゲーリーのルイ・ヴィトン・ファンデーションは大海原を駆ける
 ティークリッパーのような大型帆船をイメージしますが、こちらは川面に
 浮かぶアジアの帆船を思わせます。

 建築が美しいかどうかは観る者に任せるとして、しかしどちらも一度見たら
 忘れられない強烈な印象を残す。

 例えば音楽の一度の体験が、時としてその人の人生を変えてしまう
 こともある。美術館でのアートもまた。

 その意味でその体験の場が、その建築の強烈な印象と共に記憶に残る、
 残せるというのは幸せなことなのでしょう。

 
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 セガン島は元はルノーの工場跡地だった。それ以前古く4世紀には修道院
 だったとか。5月の鱗落としはボブ・ディランだったそう。

 残念ながら8月のヴァカンスシーズンは公演お休み。
 ホール体験は次回のお楽しみ、ですね。

 https://www.laseinemusicale.com

     

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2018年4月 7日 (土)

Les Globes @ BnF Paris

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 パリの13区にあるBnF、フランス国立図書館のミッテラン記念展示室には
 興味深い展示があって、実は見に来るのは2015年に続いてこれが二回目。

 17世紀に枢機卿からルイ14世に贈られたコロネリの地球儀と天球儀です。
 レプリカではなく、本物。
 当時判り得るだけの地球と宇宙の情報を盛り込み、美的な装飾を目的に
 作られたもの。

 これらは球儀としては世界初でもなく、現代と比べればもちろん正確でも
 ないわけですが、直径約4mと巨大です。
 貢ぎ物として、驚かせる意味があったと想像。そして世界は貴方のもので
 あるという領らしめ。専用の見晴らし台があったらしく、ルイ14世は
 台の上から眺めて楽しんだとのこと。。

 地球儀に描かれた地図がまた興味深い。
 14世紀にコロンブスがアメリカ新大陸を発見したというのは間違いで、
 13世紀の終わりにはスペインのアメリゴ・ヴェスプッチが発見していて
 その名前からアメリカと命名された。
 亜細亜はまだまだ未開で、我が極東は形があやうく、北海道が無い。。
 その後のコロンブスの発見は、アメリカの新世界とヨーロッパの旧世界を
 つなぐ交換貿易の道を開いた。
 コロンブス交換は21世紀の今も、資本主義の貿易戦争として続いている。

 どうやら世界が丸いってことは、航海の水平線から想像がついただろう。
 太陽は丸いことからも同じように丸いはずだと。
 アースの意味は大地であり、地球でもある。
 天球はどうだろう。地球を包み込むように存在する天空を球儀として表現する
 ことに矛盾は感じなかったのだろうか。

 内からヒトの視点で見るか、外から神様の視点で眺めるか。
 表現形はともかく、天空の神話や魔物は主にギリシャ人やペルシャ人達の
 想像力によって創られ伝えられたことが容易に想像される。
 恐れや未知がそうさせたのでしょう。

 この天球儀に描かれた星座は、ルイ14世の誕生日のもの。
 星の下に生まれることが、その人の定められている運命であると信じられた。

  
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 http://www.bnf.fr/fr/acc/x.accueil.html

   
   

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2018年3月 5日 (月)

TGV

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 リヨンからパリへ向かうTGVの窓から、
 隣を走る高速道路のプジョーやルノーのトラックを眺める。
 時々TGVに食らいつくようなスピードで走っているのはメルセデスや
 アウディで、どこからか艶かしいマセラティや旧いアルファロメオが
 矢のように追い抜いてこないかなぁ。
 空の上の方を走る雲の群れはなかなか近づいてこないから、
 雲だって頑張ってアクセルを開けているのだ。

 TGVに乗ると、いつも思うのは車体に結構な揺れやヨレがあること。
 新幹線だと静かすぎて「飛ばしている感」みたいな感覚が薄い。
 そんな振動や揺れが、不快かというとそんなことはなくて寧ろ逆。
 それは欧州車の運転感覚に似ているのかもしれない。
 新幹線やレクサスの技術がたいしたもので、快適なのはわかるけれども。
 それって誰かに「乗せてもらっている感」なんだろうか。

 東海道新幹線を東京から西に向かうと、富士の裾野も絶景だけれど、
 結構好きなのは、浜名湖の弁天を渡る陸橋で左斜めになりながら
 スピードがぐっと下がる時。
 近づいた湖面の水のうねりがはっきり見えて、光に変化が起こる。
 ちょっと音楽の、曲のリズムが、変調する時みたいで。

 やがてリニア中央新幹線が開通したら、東京から名古屋まで40分。
 飛行機の持つ時間距離の感覚に近づく。
 その時に得られるものと失われるものは一体なにか。
 自動車が彼らに対抗するにはいよいよ翼をもつしかなさそうだ。

 そんなことを考えているうちに、パリのリヨン駅。
 ホームを歩きながら、今乗ってきたTGVの車体の汚れの生々しさに
 ハッとして思わず写真を撮る。
 ルマン24時間を走り終えたレーシングカーの迫力と同じ種類の美だ。
 空気を切り裂き続ける力によって、ただの汚れが美へ昇華する。
 クチバシだけではなく、やがて列車も翼をもつように進化するだろうか。

 それにしてもパリの光は美しいな。着いた着いたー

  
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2018年3月 4日 (日)

je t'aime

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 中学生の時に、遠藤周作を読み始めた。沈黙、海と毒薬、白い人・黄色い人、
 そして狐狸庵先生。

 遠藤周作が学生時代に留学した街として、リヨンはエッセイに度々登場した。
 リヨン大学仏文科の苦学生で、ジャポネーズだった遠藤周作にはどこにも
 「行き場」がなくて、誰もいない冬の動物園で、毎日のように猿の檻の前で
 過ごしていたという話がある。

 宗教と日本人について、その矛盾について、人に必要なユーモアと愛情、
 生と死、そして孤独について、たくさんのことを遠藤周作の本から学んだ。

 またリヨンに来たら、今度は遠藤周作の足跡を辿らなくては。
 おそらくここも何度も訪れたであろう大聖堂を仰ぎ見ながらそう思った。
 猿に愛を告白されたというその動物園は、まだあるのだろうか。


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2018年3月 3日 (土)

ville de vélo

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 そしてリヨンの街は、旧市街からコンフリュエンスなど、
 主だった場所はおおよそ自転車で廻れる距離感が良いです。

 パリのヴェリブと同じシェアリングのシステムが導入されていて、
 自転車はつくづく都市の乗り物だなぁ、と思う。
 都市の建築にハンブルさが求められるように、言い換えれば
 人の生活圏として、その移動に適した広さの街がある。
 その範囲のなかで文化活動も含めたおおよそが足りてしまうという。

 QOLの基本は街のインフラから。その中に自転車がある。
 クルマの場合は所有から、共有するものに変わろうとしている。
 中国の大都市ではリープジャンプで先に自転車がシェアになった。

 おそらくリヨンも、住めば都蝶々。知らんか


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2018年3月 2日 (金)

Huitres

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 そしてリヨンは、かのポール・ボキューズを生んだフランスの食文化を
 代表する街でもある。食い倒れの街、大阪のようかも。
 ずいぶんと昔、大阪ラテン説を拙ブログに書いたことを思い出しました。
 ただしここには道頓堀のようなケバい看板もなく、人形が立ち上がったり
 タラバガニが動いたりもしない。うどん屋の「あそこ」もない。
 良い悪いではなく、あそこはとても大事という話。ちがうか

 TGVの停まるリヨン・バールデュウ駅のほど近くにポール・ボキューズの
 名前が冠された新しいマーケット、レ・アールがオープンして、高級な
 食材や総菜、レストランがある。

 でもって、ランチは生牡蠣のサンプラーをいただく。地元のグラス
 ワインがついて50ユーロほど、泣。
 今日の産地はオレロン、ブルターニュ、ノルマンディの3種類。
 そして昼間からロブスター、もち時価です、号泣。
 ダミアン・ハーストが喜びそうな真っ二つだ。


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 アホづらで泣いている場合ではなくて、
 生きることは、つくづく命をいただくことだと、こんな時に強く思う。
 牡蠣は海の味がして、特別に、そう思う。感謝。


 どうでもいいんですが、自転車のディレイラー(ギアの変速機)で
 フランスにユーレーというメーカーがある。あった。
 ずっと長いこと、リアの変速機が牡蠣の形に似ているからその名前
 なのだと思い込んでいました。ですが、綴りを読むと変速機は
 Huretであって牡蠣はHuitreだったのですね。。。
 面長のユーレーを手に取った時の感じも、頑丈な殻も、ユーレーは
 ユーレーに似ている、と今も信じ続けているのですが。
 

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 もちろん、リヨンは特にハイマカミン、すなわちマカロン民度も
 高いでしょう。

   
   

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2018年3月 1日 (木)

Lyon

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 リヨンはフランス第二の都市。ですが、パリとはまったく異なる形で
 発展していることが、街を望むこの風景からわかる。

 美しい街です。旧市街にはローマ時代の円形劇場が残り、中世の城壁
 路地が張り巡らされるようにあり、大聖堂がある。そして現代建築まで
 違和感を感じさせず存在する。欧州の中世がいかに前期から後期まで
 長く、栄えたかがわかる。平和にではありませんが。
 積み重なっているそのバランスが、絶妙なのです。長い歴史から眺めたら
 近代の建築なんてほんとうにごく最近のこと。

 リヨンに住む人は、リヨンをリヨンらしく保ち、そのことを誇りに
 思っているだろうことが、街を歩くと旅行者の私にも伝わるのです。
 東京の人は、東京を誇りに思っているでしょうか。江戸っ子なんて
 ほとんどいなくなってしまっているから、ちょっと違和感がある。
 京都や大阪の人の方が、地元愛や街に誇りを持っていることを強く
 感じるのに似ているかも。


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 リヨンのオペラ座は、ジャン・ヌーベルによるリノベーション。
 新旧のハイブリッド建築。

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2018年2月28日 (水)

Lyon Confluence

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 リヨンには、ローヌとソーヌの二つの川がある。
 古今東西、水の豊かなところには人が集まり文化文明が生まれ
 都市が栄える。

 コンフリュエンス(合流点)と呼ばれる、二本の川の中州には21世紀に
 入って再開発された街があって、多くの建築家たちがこぞって現代的な
 集合住宅やオフィスビル、公共建築の美しさを競っている。

 奇抜さを感じるものもあれば、コンサバティブなものもある。
 住宅にしても、同じ様な建築が並んでいるのに、同じものはなく
 それでいて街なみに「ちぐはくさ」を感じない。まるで様々な
 人種の、人間達が立ち並んでいるかのよう。
 移民とか、多様性の社会というものを建築を使って表したら、
 きっとこのコンフリュエンスみたいな街になる。

 
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  Lyon Confluence プロジェクトについて

  

    

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